2014年4月に投稿された会員の声を表示しています

森の思い出

東京から伊豆に移り住んで15年近くなる。当地の人達と親しくなろうと思って森林ボランティアグループに入った。このグループが現在の「森林づくり伊豆の会」の前身だ。

活動は主に山林の間伐作業で、数十年振りに杉、桧林に入って小さい頃のことを思い出した。子供の頃の燃料は殆んど薪で料理はカマドで煮炊き、冬は自家製の炭を囲炉裏や火鉢に入れ暖をとり、風呂を沸かすのも薪だった。

ほとんど毎日薪拾いで山に入った。杉の枯れ枝は格好のカマド燃料で、木に登って枯れ枝を取った。他人の山に入って木に登って枯れ枝を取っても、怒られることは殆んどなかった。山には野イチゴやアケビ等の果物が沢山あり、採って食べた。

山の中は明るく、山に入っても怖いことはなかった。家を建てるときは自分の山の杉、桧、松等を使って建築屋が発動機で廻す製材機を持って来て、殆どの建材を作った。

伊豆に来て、森林ボランティアで山に入り驚いた。外から見るときれいだと思ったが、入ってみると暗く、山肌は土や石がむき出しになり、雨水で洗い流されていた。陽が入らないので、草木が生えず、保水性がなくなっているのだろう。

伊豆に来て数回台風に会い、何個所も山崩れを見た。ボランティア活動しながら間伐で山も木もきれいに、強くなるだろうと思う。日本は国土の70%が森で、その恵みは計りしれない。

昔は国内の材木が建築材料に利用されたが、現在は殆んど外材だ。いずれ外材も入りにくくなるだろう。木は建材だけでなく、地球の環境問題にも寄与している。炭酸ガスの吸収、防災にも役立つ。子供の頃はこのようなことは考えもしないで走り廻っていたことを思い出している。

若い人達が森林ブランティア活動に参加して、思い出を作ってもらいたいと思う。

伊豆の会

城ヶ﨑次雄

この記事にコメントする